【日時指定なし・事前予約不要】◆正倉院展◆チケット1枚◆ 卸売 奈良国立博物館

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⭕️日時指定、事前予約無しで    いつでも入場が可能な招待券です。第74回 正倉院展◆ 奈良国立博物館 ◆2022.10.29(土)▶︎11.14(月) 天平勝宝8年6月21日、聖武天皇の四十九日に合わせ后の光明皇后が東大寺盧舎那仏に献納した品々は正倉院の中でもとりわけ由緒ある宝物として知られています。今年はその中から繊細かつ華やかな文様が施された漆背金銀平脱の八角鏡(黒漆地に金銀飾りの鏡)などの工芸品のほか黄熟香(蘭奢待)と並んで名香の誉れ高い全浅香(香木)が出陳されます。 聖武天皇と光明皇后の娘・称徳天皇にまつわる銀壺(大型の銀製の壺)も見逃せません。この品は天平神護3年2月4日、称徳天皇が東大寺に行幸した際の大仏への献納品と考えられその破格の大きさもさることながら表面に施された騎馬人物や鳥獣の細かな線刻文様が目をひく逸品です。 さらに奈良時代の装いに関連する宝物が多数出陳されるのも特徴です。犀角魚形(腰飾り)や彩絵水鳥形(鳥形の飾り具)は高貴な身分の人が腰帯から下げたり衣服に縫い付けたりして用いたと考えられ、わずか数センチの大きさでありながら魚鱗や鳥翼に施された精密な細工には目を見張ります。また犀角や象牙といった珍貴な素材を用い美しく装飾された斑犀把緑牙撥鏤の鞘金銀荘かざりの刀子(腰帯から下げた小刀)は実用性をも兼ね備えた装身具の一種として注目されます。 奈良時代は仏教が国家鎮護の役割を担い法会が盛んに営まれていました。伎楽が面力士(楽舞の面)は天平勝宝4年の大仏開眼会で使用されたことが墨書から判明する品で表面に施された鮮烈な赤が華やかな法会の情景を浮かび上がらせるようです。粉地彩絵几(献物をのせた台)の鮮やかな彩色文様や金銅の幡(金銅製の旗)に見るバラエティーゆたかな透彫文様もまた法会のきらびやかさを引き立たせたことでしょう。このほか空海が本格的な密教を伝える以前の古式の法具・鉄三鈷(古密教の法具)は厳かな法会の様子を今に伝えています。 会場の最後に展示する錦繡綾絁など雑張(東大寺屛風に貼り交ぜられた染織品)は江戸時代の天保4年の開封を機に屛風に仕立て整理された奈良時代の古裂の断片で正倉院における保存整理のさきがけとして象徴的な意義をもっています。これらの染織品を通して現代に至る宝物伝承の取り組みに思いを馳せていただければと思います。

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